お母さんは勉強を教えないで (新潮文庫)見尾 三保子
新潮社 刊
発売日 2009-01-28
価格:¥500(税込)
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学習指導の心構えはわかるが・・・・ 2009-02-08
本書は、平成14年10月に草思社から刊行された同名の著作を「大幅に改稿した」ものとのこと。
著者は神奈川県で「MIO塾」を経営しており、公立・私立学校での教師経験もある。その学習指導に基づく著者の考えを記述した本である。
著者は、大手の塾では難しい内容の問題を解法中心で教えており、そのような教育では意味を考えない、本当の実力のない子供が育つと批判する。詰め込みではなく、子供が本来もっている能力を引き出す、「引き出し」教育が大事という。
そして、子供を信じ、その自主性にまかせることが重要であると繰り返し述べている。
いずれも教育には大事な考え方であり、自らをふりかえり反省するためにも一読に値すると思う。
しかし、私の場合、次の2点は気になった。
(1) 大手の塾を批判する一方、自分の塾での成果を賛美しすぎて鼻につく。
(2) MIO塾に通えない人はどのようにすればよいかの具体的な実践方法がほとんど書かれていなくて、その面では参考になる部分が少ない。具体的なノウハウを求める読者にとっては期待はずれの本ではないかと思う。
さらに詳しい情報はコチラ≫この記事は2009/2/9に作成しました。
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